
みなさん、こんにちは! お花の情報ブログ「の花」です。
お花が大好きで、花に囲まれながら仕事をしたいと思っている方が多くいらっしゃいます。
インスタグラムなどのSNSでお花のお仕事が注目されるようになり、
お花のプロを目指す方が増えてきたのは、花業界に携わる人間として、とても嬉しいことです。
その一方で、どうやったらお花のプロ”フローリスト”になれるのか?がわからず、いまいち一歩が踏み出せないという方も。
“フローリスト”になれる条件は?必要な資格は?年収は?などなど、
実際にフローリストとして長らく働いていた筆者が、”フローリスト”について細かく解説してみようと思います。
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そもそも”フローリスト”ってどんな職業なの?
フローリストはお花に携わるプロのデザイナー

フローリストはお花を素材にさまざまなギフトや装飾物、オブジェなどを製作する「デザイナー」です。
よくフラワーデザイナーという言葉を聞くことがあると思いますが、
フローリスト=フラワーデザイナーと定義してもOKでしょう。
お花屋さんに勤めている人とは何が違うの?
という疑問を持たれる方も多くいらっしゃいますが、実の所、厳密な区分けはされていないので
お花という素材を扱って商品を制作する人は全て”フローリスト”と言って構わないでしょう。
フローリストは季節の花材や実物、葉物を使用して、デザイン・製作をおこないます。
技術と知識が必要になる職業ですので、誰でもすぐになれる職業というわけではありません。
しっかりと練習を積み、デザインのコツをつかみ、トレンドを吸収できるマインドを持ち、人を魅了する芸術的センスを持ち合わせることが必要です。
ただしフローリストは資格・免許を所持していなくてもなれる職業で、
有名なフローリストでも、特に資格を持っていない方も多くいらっしゃいます。
一応日本では「フラワー装飾技能士」という国家資格や、
日本フラワーデザイナー協会が主催する「フラワーデザイナー資格検定」など、
数々の資格があります。
筆者も双方所持しておりますが、周りのフローリストたちが資格を持っているかと聞かれると、それはNOです。持っていない方も多くいらっしゃいます。
フローリストに必要なのは資格よりも場数や技術、知識、センスなど、実戦で戦えるスキルです。
フローリストの仕事は?
お花を扱い、商品をデザインし、販売するのが主な仕事になります。
ただし、お花を用意するのも、お花を管理するのも、販売するのも、商品を運ぶのも、誰かがやってくれるわけではありません。全てフローリストの仕事に含まれます。
例えば朝早くに花市場に行ってお花を仕入れたり、お花を綺麗な状態に保つために「水揚げ」という作業を行なったり、湿度や温度を管理したり、配達のために車を運転したりなどなど、
フローリストはさまざまな仕事をこなさなくてはなりません。
ちょっと大変ですね。
お水がいっぱい入った桶をいろんな場所に移動したりなど、力仕事も多く、
普段から水を使うため手荒れもする職業です。
素敵な職業のように見えて、実は体力勝負の泥臭いお仕事なんです。
“フローリスト”はどのくらい稼げるの?
あんまり稼げない!!

これだけ大変なフローリストのお仕事。さぞかしたくさん稼げるだろう……、とお思いかと思いますが、
実はフローリストってあんまり稼げないのです。
一般的な社会人と比べてしまうと、年収にかなりの差があります。
大体お花屋さんに入っての初任給は20万円行くか行かないか、と言ったところで、
小さな会社だと残業代すら出ないところも。いわゆるブラック企業が多いのが、花業界の悲しいところです。
基本的にフローリストのお給料は低い、と思っていただいていいでしょう。
ちゃんとした会社でも、残念ながら県の最低賃金を少し上回るくらいの額しか貰えません。(東京が時給1013円なので、その前後だということです)
悲しいことですが、むしろ最低賃金以上もらえていたらラッキーだと言ってもいいでしょう。(社会の闇です)
特にブライダル関係は激務で、がんばりに対してのバックがほとんどないと業界では言われています。
ただ、個人経営で成功しているフローリストも多くいます。自分のセンスと商品開発能力、マネージメント能力、そして時流を掴むマインドがあれば必ず成功できる業界です。
イメージとしては、美容師の業界と同じように考えておくといいでしょう。
立ち仕事ばかりで疲れてしまい、夜通しカットの練習。
腕が上がったとしても入ってくるものは少なく、儲かるのは一部の人間のみ……。
花業界もそれに近しいイメージです。
フローリストのなりかた

さて、フローリストのなりかたですが、特に決まったなり方はありません。
一番手っ取り早いのは、「お花屋さんでアルバイトをしながら必要な技術・知識を身につける」ことです。
もし自分の感性にビビッとくるお花屋さん・フローリストがいる場合は、直接そのお店で働くのが一番理想に近づけるかと思います。
ただし、フローリストには職人肌の方が多く、
令和の時代になってもなお、しばらくは掃除や配達などしかやらせてもらえずに、
花を全く触らせてもらえないまま1年、2年と時が過ぎていく……
というフローリスト志望の方も珍しくはありません。
掃除ばっかりで花の魅力がわからなくなった、と早期退職する方があとを立たない業界でもあります。
そういう下積みはいいから、とにかく技術と知識を得たいんだ!
という方は「フローリストの専門学校に入学する」という手段があります。
日本にはいくつかのお花の専門学校が存在し、
入学すればフローリストになるための必要なスキルや知識を身につけることができます。
デザインの基礎理論だけでなく、色彩学やファッションなど、普通にお花屋さんで働いていても身につかないものも教えてもらえるので、
本気でフローリストを目指す人にはおすすめの方法です。
就職に関しても学校側がしっかりとサポートしてくれるので、フローリストになれずに露頭に迷う、ということもないでしょう。
“フローリスト”って厳しいの?

単刀直入に言えば、フローリストのお仕事は厳しいです。
お花に囲まれながら、優しい気持ちでのんびりとゆったりとお仕事、というイメージをされている方も多いのですが、
そんなことは一切なく、常に時間に追われ、重いものを持ち上げ、疲れ果てても誰も助けてくれる人がいない……、といった環境に常に身を置くことになります。
また、市場に花を仕入れに行くのは5時〜6時の早朝の時間帯。
しっかりと朝起きれる人でないと、フローリストの仕事は難しいでしょう。
ブライダル関係のお花屋さんですと、繁忙期は徹夜なんて話は決して珍しくありません。本当によくある話です。筆者も何度も経験しています。通勤中に歩きながら寝てしまい、危うく車に轢かれそうになったことも。
フローリストというのはそれだけ体力勝負で、報われない仕事です。
ですが、もちろん達成感もあります。
夜通し施工をしたショーウィンドウの装飾や、ホテルのロビーのシンボリックフラワーがインスタグラムやツイッターなどのSNSで「素敵!」と拡散されていると、
やはり達成感は芽生えます。むしろ、その達成感を得たいがために頑張っているような節はあります。
非常に厳しいお仕事ですが「花が好き!」「花で人を感動させたい!」と思っている方にはこれ以上ありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
フローリストのお仕事について、少しわかっていただけたかと思います。
最近はお花に興味を持っていただける機会が多くなり、
フローリストになりたい!とお花の世界に足を踏み入れる若い女性の方が増えてきました。
しかし、1週間も持たずしてやめて行ってしまう方が後を経ちません。
ビジュアルの優雅さ・楽しさとのギャップが激しすぎるのです。
もしフローリストになりたい!と思った時は
お仕事としてやっていけるかどうか?を今一度考えてトライをしてみた方が良いかもしれませんね。



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