
みなさん、こんにちは! お花の情報ブログ「の花」です。
お花を素材にして表現をする「フラワーデザイナー」「フラワーアーティスト」。
一流ホテルの結婚式や、ロビー装飾。デパートやショップのディスプレイなど、
さまざまなフィールドで活躍している「お花の芸術家」です。
日本のみならず、たくさんのフラワーデザイナーやフラワーアーティストが活躍していますが、
ほとんどのお花屋さんは意外にもその存在を知りません。
地域密着で活躍するお花屋さんと、多くの人にインパクトと感動を与える空間を作るフラワーデザイナーとでは、作品を作り出す概念や、根本的な考え方が違うものです。
今回はTVなどでも活躍するフラワーデザイナーから、日本のお花屋さんにはあまり知られていないフラワーデザイナーまで、少しご紹介をしていこうと思います。
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世界で活躍している有名”フラワーデザイナー”

ウルズラ・ヴェゲナー
ドイツのフラワーアーティストです。
本国ドイツのみならず、海外の多くの学校で「花の造形」について教えている教師でもあります。
国内外でのデモンストレーションおよび、多くの展示会や、「花の造形」に関する本をたくさん出版されている方です。
教育方面もさることながら、自身も国内外のお花の大会で数々の賞を受賞されています。
長くフラワーデザイン業界の頂点に君臨していたデザイナーで、80年代、90年代に花を志していた方にとっては、馴染みのある名前かもしれませんね。
最近のフラワーデザイナーには知られていないかもしれません。
日本においては、様々な国の造形理論に基づくフラワーデザインの基本を日本にもたらした人物の一人として有名です。
その中では、植物を並行に造形する「パラレル」という手法を生み出したことは特筆すべきことで、
今では世界中に知られるメソッドとなっています。
また、素材となる植物の環境を意識し造形を生み出す、ドイツ式のフラワーデザインを日本に広めた一人でもあります。

東 信
日本で有名な”フラワーデザイナー”、”フラワーアーティスト”として外せないのは、やはり東信でしょう。
福岡出身のデザイナーで、21歳に状況後、花屋でアルバイトを始めたことをきっかけに独学で技術を身につけました。
今では世界的なフラワーデザイナーとして有名です。
日本では「花のない花屋」を作り出し、店頭に花を置くことなく「フルオーダーメイド」にてお客様一人一人のリクエストに合わせてフラワーギフトを作りました。
その後は世界中で個展やアートパフォーマンスを行い、アーティストとしての名声を得ます。
東信の特筆するべき点といえば、純粋なフラワーデザイナーとして花を活かし、美を追求するだけではなく、花や植物を題材として実験的な造形物を生み出していくことにあるでしょう。
例えば、花を氷漬けにしたり、花が腐っていく経過を作品として飾ってみたり、花の造形物を宇宙に飛ばしてみたりなど、表現の手段は問いません。


ローラン・ボーニッシュ
フランス出身のフラワーデザイナーです。
日本では「フレンチスタイル」で手掛けられた花の写真集や、レッスン本の著者として有名です。
「生活の美学」をコンセプトに、ローラン・ボーニッシュ本人が美しいと思う野花をチョイスし、
生活に息づく美を取り込んだこだわりの花束を作っています。
フランスでは歴史のある花屋の4代目として生まれ、16歳には花の世界で仕事をしていたようです。
その後、パリの老舗生花店で修行をし、来日しています。
日本のフラワーデザイン業界に、華やかさだけが売りではない「田舎風」のフレンチスタイルを持ち込んだことは特筆すべき点です。
特に洗練された色彩感覚は業界に大きな影響を及ぼしました。


ダニエル・オスト
ベルギーのフラワーデザイナーです。
デザイナーといってもアーティスト色が極めて強く、「花を素材として扱う芸術家」と見ても良いでしょう。
業界では「花の建築家」とも呼ばれています。
ベルギーで活動をしている頃から、権威あるフラワーデザインの大会で受賞し、ベルギー王室の装飾や、国際的な式典の装飾を手がけていました。
現在では日本に活躍の場を移し、「明治神宮」などの伝統的で荘厳な建築物とのコラボレーションを行い、多くの人を驚かせています。
ダニエル・オストは大変緻密な造形を手がけることで有名で、作品作りに一切の妥協はありません。
花の植生を活かしたデザインよりも、花を素材として扱い、一見して植物素材とは思えないようなオブジェ風の造形物を作ります。


ニコライ・バーグマン
デンマーク出身のフラワーデザイナーです。
デザイナーとして作品を世に出すだけではなく、フラワーレッスン教室の経営、フラワーカフェの経営、香水などのプロデュース事業、ジュエリーブランドなど、フラワーデザイナーという枠を超えて、様々な活躍をしています。
特に有名なのは「フラワーボックス」を日本のフラワーギフトのスタンダードにまで定着させたことでしょう。
ニコライ・バーグマンの作るファッショナブルなフラワーボックスは、女性を中心に注目を集め、瞬く間に日本中で楽しまれるアイテムとなりました。
「空間まで考えられたシンプルなデザイン」が特徴で、まさにスカンジナビアスタイル。
男性が購入することに抵抗がないような、スキッとしたデザインのアイテムを、たくさん手がけています。


中川 幸夫
香川県出身の前衛いけばな作家です。主に戦後昭和〜2000年代まで活躍していました。
厳密にいえば「フラワーデザイナー」ではないのですが、芸術界のみならず、日本の花業界にも大きな影響を与えました。
中川幸雄は花という素材の新しい一面を覗かせたことで有名です。今まで花に関わってきた人の度肝を抜く作品群を発表していきました。
例えばチューリップの花びらをドロドロの塊にし、山のように盛り上げていったり、
カーネーションをガラスに詰めて逆さに置いてみたりするなど、通常のいけばなやフラワーデザインからはかけ離れた創作を行なっています。
草月流の勅使河原蒼風は「恐ろしい男が花と心中しにやってきた」と述べたそうです。
中川幸雄は花そのものを命として扱う作家です。
花とはなんなのか、そして生命力とはなんなのかを、見る人に訴えかけています。


マミ 川崎
戦後、「フラワーデザイン」を日本に広めた立役者の一人、「マミ 川崎」。
日本で初めてのフラワーデザインスクール「マミフラワーデザインスクール」の創設者です。
戦後日本人で二人目の日本人留学生としてアメリカに渡り、お花屋さんでアルバイトをしたことをきっかけにフラワーデザインに出会いました。その後、アメリカの学校を卒業し、一旦日本に戻るものの、再びアメリカに渡ってフラワーデザインの修行をします。そして、帰国したのち「マミフラワーデザインスクール」を創設しました。
マミ川崎の作品は、しっかりとしたコンセプトを有しており、非常に見応えがあります。
植物の生命感と、独特の創造力が一体化している作品群は、今なお多くの人を感動させています。


松田 隆作
兵庫県生まれのフラワーアーティスト・フラワーデザイナーです。現代いけばな作家としても活躍しています。前述のマミ川崎がお師匠さんにあたり、マミデザインスクールの講師でもあります。
植物素材を使用したコンテンポラリーアートを発表し、多くの方を驚かせている花業界の第一人者として有名で、80年台には日本ディスプレイデザイン賞で優秀賞を受賞するなどの実績を残しています。また、日本での活躍のみならず、オランダやカナダなどでも活躍しています。
今でも精力的に活動を続けており、定期的に個展を開催しています。
近年では竹を使った作品の制作が目立ち、その植物の生命をダイレクトに味わうことのできる作品群が魅力的です。曰く、「自然の姿を見つめ直すことによって新しいデザインが生まれる」と語っています。

ケネス・ターナー
イギリスのフラワーデザイナーです。自身はフラワーアレンジャーと名乗っています。
ケネス・ターナー自身が拘って「英国のカントリーハウススタイル」を突き詰め、「KENNETH TURNER LONDON」という自身のブランドまで立ち上げています。
また、「KENNETH TURNER LONDON」はイギリス王室御用達として採用されている、各式あるブランドです。
日本でもケネス・ターナーの手がける店は存在し、品川プリンスホテルなどにあります。
販売されているフラワーアイテムは、やはりカントリーハウススタイルを突き詰めたホームユースのものが多いのが特徴的です。
ケネス・ターナーの作品は、花と異素材を組み合わせ、質感と色を強調したものが多く見受けられます。そのため、「色の魔術師」という二つ名がつけられているようです。
また、「プリザーブドフラワー」の分野に置ける第一人者として知られ、世界中の花業界やフラワービジネスにおいて、大きな影響を与えました。


柿崎 順一
日本の現代芸術家であり、フラワーアーティストです。現代美術の世界に花の表現方法を持ち込んだアーティストとして有名です。
もともとお花屋さんの家庭に生まれ、長野の自然に囲まれて育ち、園芸学を学びました。
作品の多くは、花や果物などの植物素材。そして、土や石といった自然素材を使用しています。
また、その土地丸ごとを作品にしてしまう「ランドアート・環境アート」にチャレンジしているのも特徴です。
特に評価されているのは北欧の地域で、作品の制作を依頼されることも多くあります。
有名なクリエイティブ・ディレクターであるサラ・バートンは、2014年に来日した時のインタビューで
「柿崎氏は兼ねてから好きなアーティストの一人。”自然”という重要なテーマと柿崎氏のダイナミックながらもどこか儚さのある作風が見事に融合した様は圧巻。恒久的な”永遠”に続く美しさと、花の持つ”儚さ”のハーモニーが表現されていてとても素晴らしくて美しい作品。相反するものを組み合わせて見せる、自然の美しさが感じられ、また”母性”も感じる。」
と評しています。
なお、アイドルグループ「日向坂46」に在籍していた柿崎芽実は娘さんで、Twitter上で柿崎順一作品を撮影した写真作品を発表しました。


エリー・リン
世界的に有名な台北のフラワーアーティスト・フラワーデザイナーです。両親が花店を営み、そこで感性を育て、日本のJFTD学園日本フラワーカレッジで本格的に花と構成理論を学び、世界に飛び立ちました。
日本のフラワーデザイン雑誌「フローリスト」などに定期的にアイデアや作品を発表しており、その道を歩んでいる人にとっては非常に馴染みの深いフラワーデザイナーの一人です。
現在は台北を拠点に、国を選ばず活躍しています。
エリー・リンの作る作品は非常に挑戦的で、花の持つテクスチャや風合いを高め、「花」とはまた別の「一つの造形物」として新たな美しさを教えています。強いテーマ性があるのも特徴です。
また、挑戦的な作品を手がけるのみならず、ホームユースとしての花や、ウェディングの空間もプロデュースしています。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
フラワーデザイナーといえども、人それぞれ作風が違います。
instagramなどで作品を発表していたりするので、定期的に覗いてみるも面白いかもしれませんね。
こちらの記事は定期的に有名なフラワーデザイナーを追加更新していこうと考えております。



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